カンボジア

面積 約18.1万平方キロメートル(日本の約0.5倍)
人口 約1,690万人
首都 プノンペン
民族 カンボジア人(クメール人)
公用語 クメール語
宗教 仏教(一部少数民族はイスラム教)
日本総在留者数 約23,750人(令和5年度時点)
実習生在留数 約14,187人 全体の約3.5%(令和5年度時点)
特定技能在留数 約4,664人 全体の約2.2%(令和5年度時点)
認定送り出し機関数 111
主な技能実習送り出し職種 建設28%、農業22%、食品製造15.5%
主な特定技能送り出し職種 農業52%、飲食料品製造業21%、建設14%、
平均収入 月額204ドル(約30,000円)
日本までの距離(成田まで) プノンペン:約6時間45分
カンボジアの特徴
カンボジアは海外からの直接投資流入に支えられ近年の経済成長率が高く首都プノンペンを始めとして発展を続けているが、長く続いた内戦や独裁政権の影響から地方にはまだ多くの貧困層が点在している。国内の主要流通通貨は米ドルであり、また2023年にアンコールワット付近の空港を新設したことからも外貨、観光業からの収入に力を入れている。その他の産業だと農業、縫製、建設などがあり経験を生かしてタイを始めとした海外出稼ぎを選択する人も多い。
カンボジア技能実習生の特徴
カンボジア実習生の多くはプノンペンを中心に郊外や周辺地方出身者が多く、熱心な仏教徒であることから年上の方を敬い協調性に優れている。人気の職種は国内の主要産業である農業、縫製、建設であり、日本での技能実習をステップアップとして考えている候補者が一定数いる。国内の情勢から教育制度の浸透が薄いため、日本語習得に関しての人材の適性の見極めには注意が必要。
カンボジア送出機関の特徴
多くの送り出し機関はプノンペンに集中しており、日本、タイ、韓国を始めとした海外諸国に向けて送り出しをしている。カンボジア現地での工場が少なく求人倍率が高いことから、飲食料品製造業や製造業で実習を希望する人が増えている。一方で馴染みやすいなどの理由から農業での送り出しも多い。人気の高い外食などの特定技能テストを国内で行っており、隣国のベトナムからも受験者が増えているため今後の特定技能送り出しにも期待が寄せられる。
送り出しフロー

技能実習生:
一般的な技能実習生の申請フローになりますが、現地での推薦状の交付に受入機関の社長の身分証明書の写しの提出を求められるケースがあります。
面接→認定計画をOTITに提出→出入国在留管理局に在留資格申請を提出→現地で査証申請→入国

特定技能:
受入機関がカンボジア現地より新たに特定技能外国人を受け入れる場合、カンボジア政府から認定を受けた現地送り出し機関を通じての人材紹介・雇用契約の締結が義務付けられています。またカンボジア国籍の特定技能候補者は送り出し機関を通じてカンボジア労働職業訓練省(Ministry of Labour and Vocational Training, 通称MoLVT)より登録証明書の申請・発行を行う必要がございます。こちらは申請から通常2~3日で発行されるとのことです。

その後発行された登録証明書を添付の上、地方出入国在留管理官署にて在留資格認定証証明書の交付申請を行います。COEが発行され次第、現地にて査証申請を行い、出国前オリエンテーションの受講を経て日本に入国するとこができます。

受入機関が日本に在留するカンボジア国籍の特定技能生を受け入れる場合、認定送り出し機関を利用することは任意になり、直接採用活動を行うことも可能です。採用が決定した場合、MoLVTに対して登録証明書の発行申請を行う必要がありますが、注意点として直接採用を行った場合もこの登録証明書の発行は認定送り出し機関を通じて行う必要があるということになります。登録証明書発行後は地方出入国在留管理官署に対し、登録証明書を添付の上在留資格変更許可申請を行います。

対応職種

技能実習

特定技能

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