ベトナム、来年の最低賃金を6%引き上げへ準備
12/20(水)に行われた労使交渉により、ベトナムは来年の7月より
最低賃金を6%引き上げる方針を固めた。
ベトナム労働総同盟は、企業の新規受注の増加が見られることに伴い、
6.48%または7.3%の賃金引き上げを提案。
一方、ベトナム商工会議所は、新規受注が回復基調を見せ始めはじめる中で、
事業運営をさらに持続可能なものにすることが重要であるとし、
4.5〜5%の率を提案。
本会議は、合意には至らなかった昨年8月以来、2024年の最低賃金
引き上げについて開かれた2回目の会議であった。
協議の結果、国民賃金評議会の16名全員が6%の引き上げに賛成し、
地域によって200,000-280,000ドン(8.22〜11.50USD)引き上げられ、
月額で345-496万ドンになる。
昨年7月の時点で最低賃金は5.88%/468万ベトナムドン(197.07USD)引き上げられていた。
評議会議長を担うLe Van Thanh労働副大臣は、政府の承認を待っている6%の率は、
労働者と企業の「バランスの取れた」利益を保証するであろうと述べた。
賃金引き上げは、今年前半にベトナムで4.27%のインフレと3.22%の
消費者物価指数を記録し、企業が受注の急減に苦しんでおり、
2022年後半以降、一連の解雇が起こっている状況を考慮している。
ベトナムの国際労働機関は、賃金の増加はインフレと経済成長を
考慮すべきだと述べている。
同機関によれば、ベトナムは2020年から2022年までに最低賃金を6%引き上げたが、
インフレを考慮すると、労働者の実質収入はわずか0.7%しか上昇していない。
今年上半期のベトナム労働総同盟の調べによると、工場労働者の平均月収は
788万ベトナムドン(約324USD)であり、家族の支出は1170万ベトナムドン480USD)だった。
調査の結果、生活費が2022年から19%増加したことがわかった。
[vnexpress 2023/12/20]