不動産仲介業者における人員解雇の懸念
長期にわたるベトナム国内不動産市場の低迷により、多くの人々が職を失い、
今後数年で仲介ブローカーが不足するリスクがある。
12月初旬、ベトナム国会は不動産業法に多くの修正を加えたが、
これが仲介ブローカーの数を急激に減少させることが予想されている。
これらの修正では、以前は研修コースへの参加のみで得られた事業許認可が、
現在はブローカーは試験に合格し、不動産取引所または仲介サービスプロバイダーとの協業が義務付けられるようになった。
これまで容易であった認可基準により混乱した業界の取引慣習へ対処することを目指している。
ベトナム南部ビンズオン省の不動産会社のコミュニケーションディレクターであるキム・エン氏、
今年11月に不動産業界での7年間の勤務を経て、テクノロジー業界に転職した。
彼女は勤務先会社において売上が全く立たなかったため、過去8か月間フルの給料を受け取ったことはないと述べた。
会社は年初に従業員の30%を解雇し、残りの従業員はさらに働かなければならず、売上がないため給与は50%のみで、
セールスコミッションは支給されなかった。
「毎月、家族は生活費の上に銀行に1か月あたり約2500万ドン(約1,000ドル超)の住宅ローンを支払わなければなりません。」
ホーチミン市で2番目に高額の給与を支払っている不動産会社のセールスディレクターであるダンは、
1年以上にわたる経済的な苦戦の後、12月初旬にオンラインペイメント業界に転職。
彼はこの先3年間は不動産業界に戻る予定はないと述べた。
ベトナム不動産協会(VARS)によると、12月初旬時点で、ブローカーの70%が職を辞めたり業界を離れたりした。
活動中のブローカーの数は、以前の30万人から10万人未満に減少した。
今年上半期には、不動産業界の従業員の95%近くが収入減を経験し、14%が20~30%、半数以上が30~40%、5%が70%以上の収入減を被った。
Navigos Groupが最近公表した2023年の給与調査によると、建設および不動産業界のマネージャーの収入は大幅に減少しており、
多くの場合、過去2年間で半分になっている。
不動産ブローカーの基本給は月額350万~500万ドンであり、手数料と手当でさらに700万~1000万ドンを稼ぐ。
長く勤めた従業員の場合、月収の合計は2000万~3000万ドンである。
しかし、今年は完全な給料とセールスコミッションを受け取った者はほとんどいない。
業界における労働力の急激な減少は、来年深刻な人材不足を引き起こす可能性がある。
[VN express 2023/12/25]