【JICA理事長、ホーチミン市のメトロプロジェクトの遅延に対処するようベトナムに求める】

ベトナム
JICA(独立行政法人国際協力機構)の田中明彦理事長は10年にわたって進行してきた
プロジェクトであるホーチミン市のメトロ1号線を迅速に稼働させるようベトナムに求めた。

田中理事長は月曜日にベトナムのチン首相との会議で、日本の政府開発援助(ODA)を
通じて様々なプロジェクトを支援してきたJICAの歴史的な役割を強調し、ホーチミン市の
メトロ1号線が直面している特定の課題を強調し、
「ベトナムにはこれらの課題に迅速に対処していただきたい」と述べた。

2012年に始まったホーチミン市のメトロ1号線は、都市鉄道の最初の路線で、主に日本のODAで資金提供されてきた。

1区のベンタインからThu Duc市のロンビンデポまでの20キロを走るこのプロジェクトは、
96%の工事が完了し、商業運用は2024年7月に予定されている。

現在、プロジェクトは機械および電気部品および車両関連の資金調達の困難に直面している。

さらに、田中理事長はJICAの管轄下の追加プロジェクトの進捗を迅速化するため、
ベトナム政府の介入も求めた。

田中理事長は、現在の課題に効果的に対処することが、日本とベトナムの将来のインフラ協力の
堅実な基盤を築くだろうと強調したが、
これに対し、チン首相は同意し既存の問題を迅速に解決することの重要性を強調した。

これらの解決が、日本のODAで資金提供される将来のプロジェクトの進行と効率を促進する触媒となると強調。

「我々は、これまで行ってきたよりも、よりシンプルで革新的で効率的なODAプロジェクトを可能にするために、
現存する障害を取り除かなければならない」と述べた。

新しいODA資金の配分に関して、チン首相はJICAに対し特に交通、医療、教育、デジタルおよびグリーン変革、
半導体および電子産業などの分野で、ベトナムの戦略的なインフラプロジェクトへの支援を検討し、
プロセスを簡素化することを求めた。

さらに、両国の人材開発と労働協力で日本の支援を要請した。
首相はまた、両国が投資対象の具体的なプロジェクトを特定し、プロジェクト実施の効果を高めるための
明確なタイムラインを策定するための協議を行うことを提案した。
JICA田中理事長はチン首相の新しいODAプロジェクトに対するビジョンに同意し、
詳細な実行計画を策定するべく関係各所がベトナム政府と緊密に協力することを約束した。

日本のODAは過去30年間、ベトナムの社会経済発展に大きく貢献してきました。
また、貧困の削減、インフラおよび教育の整備など、ベトナムの産業化と近代化の推進力となっている。
日本は常にベトナムの主要なODAパートナーであり、2020年度末までにベトナムに275億ドルのODAを貸与している。
今年、日本のODAは2017年以来初めてベトナムに6億7400万ドルを超える資金を約束しました。

これまでの日本のODAプロジェクトは、主に交通、エネルギー、都市インフラに焦点を当てていた。
月曜日の会議は、チン首相のASEAN日本友好50周年記念式典への日本訪問の一環でした。

[vnexpress 2023/12/18]