ベトナムの経済成長は貿易と外国直接投資により予想を上回る
・ベトナム統計総局によると、経済はGDP前年比6.93%プラス
・調査対象となったエコノミストは第2四半期のGDP成長率を6%と予測
ベトナム経済は、貿易の回復と海外からの投資に支えられた事業活動の増加に支えられ、第2四半期に予想以上に加速した。
ハノイの統計総局が土曜日に発表したデータによると、4~6月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.93%増となった。これはブルームバーグが調査したアナリストの予想中央値6%や、第1四半期の修正値5.87%を上回る伸びだ。
統計総局は声明で、今年上半期の工業部門は引き続き好調で、製造業の生産高は8.67%増加し、国の経済拡大の原動力となったと述べた。
輸出の二桁成長と堅調な外国投資が、この東南アジア諸国の製造業の活動を支えた。国際通貨基金は、ベトナムのGDPが2023年の5%から今年は6%に拡大すると予測しており、このペースでベトナムはアジアで最も急速に成長する経済圏の一つとなるだろう。
※先週土曜日(6/29)発表データの主な数字
・上半期のGDP成長率は前年同期比6.42%に加速
・6月の輸出は前年比10.5%増、輸入は13.1%増
・消費者物価は6月に前年比4.34%上昇した。政府は今年のインフレ率を4%~4.5%にすることを目標としている。
・上半期の外国直接投資実行額は前年比8.2%増、担保済みFDIは13.1%増となった。
・2024年の信用成長率は6月24日時点で昨年末比4.45%、預金は1.5%増加
IMFはベトナムのインフレが今年抑制されると予想しているが、ファム・ミン・チン首相は中国で開かれた世界経済フォーラムのイベントで、世界市場の需要を押し上げるために各国にそれぞれの経済の金利を引き下げるよう求めた。
[Bloomberg 2024/06/29]